1997年11月12日より23日まで,3度目のシリア訪問となりました。今回は,首都ダマスカスから北へ約3時間,アレッポに向かい,ここに5泊したため,東に位置するユーフラテス川の中流,アサドダムまで足を延ばすことが出来,更に西50kmのローマ時代の遺跡群を訪ねることが出来ました。ここでは,ローマ街道の遺跡が残っていて,石を敷き詰めた重厚な舗装道路に驚きました。更に,ダマスカスに帰ってからは,2度目のパルミラ訪問となり,更にパルミラを詳しく見ることが出来ました。
シリアは,知らない人にはイスラエルやトルコに対抗しての軍事大国として,少し旅行者には不安を与えますが,民情そのものは表面上落ち着いており,インフラもしっかりしていて,食事も華やかなシリア料理が特徴であり,多くの遺跡に恵まれていて,味わえば味わうほどおもしろい国です。丁度行く前に,塩野七江さんの「カイサル」を読んでいたので,ローマの属国として,またその後のフランスの統治下で,民族の統治下で苦労したシリアの人々の苦しみが分かるような気がしました。
モバイルコンピューティングにも苦労しました。これも,「シリア モバイルの旅」に報告していますので,見てください。