1999年4月
香港経由ベトナムのハノイに向かったときの記録


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成田空港,キャセイ航空ラウンジ
第一ターミナルは寂しいところだが,CXのラウンジはなかなか整備されている,一番奥のスミに電話が6個並んでいて,そのうち3個はデーター通信用と書いて,ジャックを繋ぐ箇所がある,更にその側に3セットほど仕切をしたボックス状のテーブル付き机が並んでいる。いずれもデーター通信用に設計されている。

香港空港
今回は乗り継ぎ1時間で時間なし,しかしここはインターネット王国だから問題はなかろう。GSM携帯電話も通ずるので,これがあればラウンジからの問題はないと思われる。

ベトナム・ハノイ,日航ホテル

ベトナムはシリアとともに通信規制の難しい国で,少なくとも国際的なプロバイダーであるGRICiPassIBMネット ともアクセスポイントがない。しかしホテル代が比較的安いので,それなりに設備の整ったホテルでの宿泊が可能である。この日航ホテルは比較的新しく,設備も整っていて,部屋の机の側にデーター通信用の電話のジャックがついている。香港のIBMネットに繋ぐべく試したが繋がらない,またフランスで経験した内2線と外2線の違いかとショックを受けて,リセプションに接続用の変換ケーブルはないか,と聞くと,「スピーカーホーン状態にして受話器を掛けたまま9を手で押してからコンピューターに繋げ」とアドバイスあり,やってみると簡単に繋がった。そうかこのような方法があるのか,と納得したが,この方法はひょっとしたら内外の違いと考えていたフランスのホテルでも有効かもしれない。

しかし香港接続ではメールのやりとりが精一杯で,とてもインターネットは読めないし,ホームページの更新なんて不可能である。そこで電話帳で調べてみると,ハノイ市内だけで少なくとも二つのプロバイダーを発見した。現地に住み始めたばかりのJICAの専門家に聞くと,VNNは手続きが面倒,ftpの方がよい,とアドバイスを受ける。しかし,VNNの方が大きそうなので,その住所を頼りに訪ねた。どうも電話公社の一部のようで,受付は英語で慣れた応対をしてくれて,預託金200ドル,加入金25ドルを払えば1時間ぐらいで,ID,パスワード,アクセス番号,DNSサーバー番号を渡してくれた。預託金はきちんと封筒に封をしてこちらのサイン入りで保管してくれる。速度は28800で昼間の込んでいるときは遅いが,何しろ市内通話だから,30分でも1時間使っても大したことはない。

しかし問題が起こって,メールの送受信は,VNNのサーバー以外は使えず,従って NiftyManager も CompuserveManager も使えないと言うことである。これは困ったが,一度香港に繋いで,NiftyManager を 起動した上,メールをVNNのサーバーへの回送手続きをとって,以降,VNNのサーバーを使ってメールの送受信を行った。こうすると,受け取った人が返信するときにVNNに直接入ってしまうので,VNNVNNを解約するときには,2度とメールが来ないように,メールを返信で送った人にそのアドレスを登録しないように通知しておかなければならない。
いずれにしても,今回は無事ベトナムでの通信を精巧に持ち込んだが,先月のシリアと今月のベトナム,更に来月の南米スリナムと,通信の難しいところばかりが続いてしまった。


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