ラオス インターネット事情
2000年11月10日
ラオス派遣多田隆司君よりの報告


1. プロバイダー

(1) Laotel
(2) Laonet
(3) タイのプロバイダーを利用している人もいます。

2. その他

(1) ホテルで利用(NOVOTEL、LAO PLAZA 等)
(2) 街中でインターネットができる専門店が数店

3. Laotelについて

(1) 概要

Lao Internet Service Center, Lao Telecommunications Co., Ltd.
Ban Saylom Chantabury District, Vientiane Lao P.D.R.
Tel 856-21-219425〜6, Fax 856-21-217485

最近できたプロバイダーで、政府とタイ資本のようです。
現在、会員は1,500名程度のようです。

(2) 料金

コース  登録料    時間     月料金     超過料金
Casual1 US$37  10時間/月  US$12   US$2.25/時間
    Casual2 US$43  15時間/月  US$18   US$2.20/時間
Pro1   US$51  25時間/月  US$26   US$2.15/時間
     Pro2  US$58  35時間/月  US$33   US$2.05/時間
Busi Pro1 US$76  50時間/月  US$41   US$1.80/時間

(3) アドレス取得

パスポート、申請書、保証人のサインを提出すれば、その日の内に利用可能となる優れもの。ただし、保証人とは、会社、組織等のしかるべき人のようです。短期での取得は難しいようです。

(4) 利用実態(Pro 1での利用)

通信速度サテライトとLaotel間は512,000bpsとのこと。パソコンとLaotel間は47,000〜26,000bps。
メール送信は4MBまで可能。7月から始めて、1ヶ月間は接続状況が良く、すぐに繋がりましたが、その後、接続がなかなか難しくなりました。11月まで、4ヶ月間で時々、プロバイダーの故障等がありますが、通常の使用には特に不自由なく通信可能です。


1999年6月
バンコク経由,ビエンチャンに入ったときのの記録


[mobile]

ラオスは何回か入って,モバイルも試しているが,何しろタイが近いのでその電波を受けてGSMの携帯で通信したり,タイのGRICiPass 等に繋いで何とか凌いできた。前回,98年11月には,ラオプラザホテル内に事務所を置く LaoNet に一時的に加入して通信を行ったが,そのときの記録は次の通りである。

「今回もインターネットを駆使して情報の伝達に努めたが,私が愛用している iPass が最近になってビエンチャンのアクセスポイントを廃止しており,ライセンス問題があって規制が厳しいと受け止めた。タイとの更新は極めて好調で,一般のメールのやりとりぐらいは,タイのアクセスポイントを使って運用可能であるが,自分のホームページのメインテナンスやインターネットを通じての情報の収集を行うのは,国際電話を通じてのアクセスは現実的ではない。今回は,ラオプラザホテルの2階に事務所を置く米国系の LaoNet に申し込みを行って,2週間限定で加入してこれを使用した。特別な配慮で期間限定のサービスを受けたわけであるが,2週間で800バーツ(約3600円)で時間制限なし,しかし問題は回線数が少なく昼間から夕方にかけては10回に1回程度のつながりで,随分いらいらした。早朝6時ぐらいでは殆ど1回で繋ぐことが出来た。」

今回は,事前の情報で,LaoNet は既にパンク状態で殆ど繋がらず新規加入は困難,と教えられていた。泊まったホテルはNovotelで,室内の設備は完全であるが,入国当日はタイのiPassに繋いだ。(なお,旧来のランサンホテルは,室内から国際電話が出来ないので,交換室に行かなければならないはず),この場合,最低3分間で3ドル,以降の1分間ごとに1ドルを要する。これでは,1時間ぐらい繋ぎっぱなしと言うわけには行かない。同行した電中研の地質部長井上大策氏(彼はモバイルに関する私の2番又は3番目の弟子)が走り回ってくれて,LaoNet が加入不可能を確認,Novotel のビジネスセンターで情報を得てくれた。なんと Novotel は自分でサーバーを持っていて,ゲストにその滞在期間中臨時に加入するシステムを持っていた,これは驚きだった。最低30日契約180ドル,と言う先方の言い値に対し,井上氏が頑張ってネゴしてくれて,10日間50ドルの契約を勝ち得た。これは,ホテル内の内線で繋がるので,電話代がゼロである,その代わり,ホテルの外では使えない仕組みである。スピードは28000であるが,使用感は,やはり少し遅い。自分のコンピュータを持って行くと,親切にフロッピーから設定をしてくれて,画面上にPPP接続のショートカットが設定される。

ただこの場合の問題は,ベトナムで経験したように,他人のサーバーでのメールの送受信は出来ない上,メールサーバーは加入者全てに共通なので,OutlookExpress ではメールが受けられない。しかし,ベトナムと違うのは,ブラウザーの他,Nifty と Compuserve のマネージャーが動くので,これで送受信可能であるが,特に Nifty Manager の動きは極めて遅く,はなはだ不満足である。従って,Nifty からメールの回送先を DTI にしていたのを,元に戻して,Nifty のサーバーのメールをブラウザーで読む,と言う方法があるわけである。いずれにしても,大量のメールを裁くのは大変で,何か良い工夫がないか,検討している。

「他のサーバーは読めない」と言ったけれど間違いで,DTIだけがなぜか読めなかったようだ。従って,Nifty からメールを giganet に回送して,従来通り読むことが出来た。一旦繋がったら切れる心配はないので,ゆっくりと使うことが出来た。でも,今でこそ使う人が少ないから大丈夫なので,また次に機会に同じように契約できるかどうか,懸念する。

2泊ほどで,東145km,メコン川沿いのパクサンのロッジに泊まった。さすがに電話がなかったが,メコン川沿いはタイの電波が届くので,携帯のGSM電話機を使ってバンコクに繋ぎ,メールを読むほか,激戦中の巨人阪神戦をインターネットで楽しむことが出来た。



GRICIBMiPass

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